第2章10項
地震で倒れない伝統木造建物(追記②)

-追記-②

平成23年1月21日に兵庫県の三木市のEディフェンスにて、「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」が主催で実験が行われた。前回に実施された加振と同一のJMA神戸波(震度6強)による実大実験である。補助金物を使わず伝統的な継手、仕口を用い、柱は杉四寸角、梁成八寸〜一尺を使用、土壁塗り、差し鴨居、貫などを主な耐力要素で「石場建て仕様」の二階建ての試験体を設置された。実験結果、加振で最大層間変位角は一階が1/21rad(ラジアン)、二階が1/24radで柱脚移動の最大値は長辺方向が120ミリ、短辺方向が189ミリとなった。建物の損傷は一部土壁の亀裂や剥離があったが、軸組そのものにはほとんど損傷がなく建物の倒壊は起らなかった。これらのことで「石場建て仕様」の家は構造的な安全性の基準はクリアーしたものと考えられる。