第2章11項
石場建基礎工事

礎石は木の柱を立てる時に地面から離し、湿気からくる木の腐朽を防ぐために考えられたものである。

歴史的にみると昔は地面に穴を掘って柱を立てる堀立柱から柱と地面の間に礎石を入れる礎石建てになったのは仏教建築が伝わってからのことである。

東福寺金堂にある巨大な丸柱の礎石建ては柱と礎石の間に化粧された礎盤(石)があり、柱は礎盤の上に立てられている。


柱の足元の四角い穴は、柱を立てる時に角材を通し固定させたものと考えられ横架材を渡す穴ではない。その証拠に穴は開放されている。

おもしろいのでは黄檗山(おうばくさん)、宇治の萬福寺の三門で中国の黄檗宗の建築で礎盤の石は太鼓状になっている。