第2章14項
大黒柱(大極柱)
名前の由来は大黒天を祀ったといわれ、また家長のことを一家の大黒柱とも使われる。大きな荷重を受けるために用いる太い柱。伝統構法の大黒柱は径も大きく、重量があって、足固め、差鴨居、胴差し、貫などの横架材が車知栓、込み栓などの仕口で固められており、そのラーメン構造の傾斜復元特性は大きな地震の揺れや浮き上りにも柔軟に対応し、元に戻す耐性がある。大黒柱以外の隅柱や要所要所に荷重のかかる箇所には太い柱を使うのが適している。
大黒柱は八寸(24㎝)から一尺(30㎝)などの太い径の角材が用いられる。