第2章2項
間取りと設計(2)

後日、何度かの面談の上、こちらの提案も加味してもらい修正を繰り返しやっとプランが固まり、坪数も約六十数坪と堂々たる家の姿が浮かびあがった。
 ここに平面、立面上とも納まりの良い個性ある家造りの第一歩が始まった。

ここで補足したい点は家相、方角のことである。若い施主の鈴木さんに少し時間をもらいレクチャーしてみる。

まず玄関は東南(辰巳)の向きが良い。
 これは朝の陽の光、南からの暖かい陽射しが住人の出入りする入口に適した方角なのである。

次に台所、便所、風呂など不浄の水を流す場所は鬼門 北東(丑寅)南西(未申)を避けるのが良いとされている。
 現在、あまりいわれなくなっているが昔から伝えられている家相の上に建つ家は、心の安らぎなど精神面で吉相になるのである。この方角ぐらいはとり入れて建てるべきと思う。

鈴木さんに異存はなかった。