第2章8項
構造材(3)

■米松(アメリカ) 英名ダグラスファー マツ科トガサワラ属

生産地 北米
色は赤味で日本の地松よりは軽いし、年輪も密ではない。しかし、平梁の需要が多く太い原木が要求されるので日本の地松は生産が少ない為、多くは輸入に頼っているのが現状である。
価格も地松よりは割安でシェアが高くなっている。
米松にも木目の狭く密に詰った樹齢二百年以上のピーラーなどはグレードが高く良材とされている。
この他、欧州アカマツがあり、北欧に生産されるアカマツで主に集成材用として輸入されている。


■米ヒバ(アメリカ)

生産地は北アメリカ。
青森ヒバに似ているが年輪は青森ヒバに比べると少し不鮮明であるが、木肌は結構艶があり肌ざわりも悪くはない。板目も柾目も青森ヒバより薄い感じで短期間で黒っぽく変色することもある。青森ヒバよりは安価である。


■ホワイトウッド(欧州唐檜 おうしゅうとうひ)

葉樹フィンランドが主産地の輸入材で多く出まわっているが北欧の風土は日本と違い高温多湿でないため北欧では白アリの発生もなく腐朽し難いが、日本の風土に合わないため腐朽が早まり建築材としては適していない。