第3章5項
囲炉裏(いろり)

日本人の郷愁を呼ぶ囲炉裏の燃える炎を眺めることで、人間の精神に安定と安心感を与える。
昔は照明の役割もし、暖房と炊事を目的として設けられており、家族が集まる事が一番多い場所であった。薪や枯れ枝などを燃やし、その火を囲む大型の炉であった。

床面に正方形に切った炉である、炉の框(かまち)の素材は松にした。少し幅のある囲みにして自在鉤(かぎ)を天井から吊るし、大型の鉄瓶を据える。ここに座れば何故かほっとした落ち着いた気分になる。施主さんお気に入りのスポットである。