あとがき

伝統構法については、現在「限界耐力設計法」を使い、確認検査機関である「構造計算適合性判定機関」(ピアチェック)へ回され建築確認を得るシステムになっている。

したがって「石場建足固め構法」は伝統構法そのものであるが確認申請上、現実はまだ少し認可までは時間を要しているのが実情である。

このホームページに書かれている内容は近い将来、もっとスムーズに確認申請できる「仕様規定」が告示されることを想定して表現したものである。

文中の施主である登場人物は架空の人物であることを断っておきたい。

このホームページを制作にあたり、遠くいにしへに想いをはせ、中世にその匠を極めた番匠大工(ばんじょうおおいたくみ)の心を少しでも現代によみがえらせたらと願っている。

資料収集や取材について職方のみなさんにご協力、ご助力をいただき、関係者の方々に労をわずらわせたことにこの場を借りて謝意を申し上げたい。

藤本 淳三