真壁工法と大壁工法
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柱を見せる工法を真壁工法と言い、柱が見えなくなってしまう工法を大壁工法と言う。
大壁工法は、柱や梁を覆い隠すので、木のふしなどのある杉や桧の柱、梁材を使用して建てる。大工職としては真壁工法のように気を遣わなくても良く、真壁工法は柱や梁がすべて見えるので、良質の柱や梁を番付作業で、木の素材を選定しながら大工職が墨付加工、造作、養生と慎重に作業を進めて完成させる。大壁は耐震性に強いメリットがあるが、木を囲ってしまい呼吸が出来ず又、クロス貼りの接着剤が体に悪いマイナス面(シックハウス)がある。真壁工法の無垢柱と柱の間の壁は土壁、漆喰や珪藻土などを塗ると木の特性と相まって湿度調整をするので健康に良く、真壁工法が増える傾向にある。