入母屋屋根を持つ建物の形状。入真屋、すなわち切妻造りが後に下っている意という。
上部の切妻造りと下部の四注屋根との接する部分の屋根面に段を付けて錣屋根(しころやね)形式とするものと、段を付けないでひとつ流れとするものとがある。
和様で外垂木のある場合は豕扠首(いのこさす)構造をとる場合が多く、妻は狐格子とするのが普通であるが漆喰や板張りもある。
唐様(禅宗様)の妻は紅梁(こうりょう)と大瓶束(たいへいづか)で組み合わされた構造をとる。
注)四注造り
①寄せ棟造り
②平面が正方形の建物にみられ四方の屋根面が頂上の一点に集まる四注屋根と言われる屋根形式を持つもの。「方形造り」ともいう。
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入母屋屋根 【いりもややね】 上部が切妻のように両側に傾斜して、下方は四方へと流れる屋根。高級感ある印象になる。 |
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しころ屋根 【しころやね】 寄棟の上に切妻を乗せたような外観の屋根。 |
今までの伝統的な間取りは玄関からまっすぐに廊下がのび左側が次の間、奥の間へ続き、右側が応接間に分断され日頃使われない部屋が一番よい場所に配置されている。生活する団らんの間は日当りの悪い北側に造られている。この間取りを大きく変え広くリビングを設け戸を開くと30畳の大広間になり、来客があれば戸を閉めて応接間として使う利便性を高めている。
リビングの上に吹き抜けを設け1階と2階の家族の一体感を創り、2階からの採光と通風を考え省エネの造りになっている。
床は御影石、 天井はあじろ編み、 上り框は檜の一枚板の 玄関ホール。 ![]() |
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![]() 屋根の化粧垂木が見える 檜の広縁と雪見障子 |