門の相が良ければ福がくる。貧相な門は避けたい。重厚な建物なので、それにふさわしい正門が必要である。
数奇屋門は潜り戸の設けられた大きな柱と厚い扉は檜で組まれ、屋根には和瓦が葺いてある。門冠(もんかぶり)でどっしりとした門がまえになった。礎石も御影石で門前は石段で五段になっている。